
かつらに使われている人毛、人工毛の違い、それぞれの特性についてご説明いたします。

人毛にはインド毛と中国毛がありますが、やはりそれぞれ特徴があります。
インド毛 |
毛が細い。光沢は少なく手触りは柔らかい。 |
中国毛 |
毛はインド毛より太めでコシがある。 (日本人の場合こちらを使うことが多い) |

かつらに用いる人工毛には耐熱温度でいくつかの種類がありますが、おおまかには次の3種類です。
それぞれ特性が違います。
カネカロン人工毛 |
耐熱温度が100℃~120℃の人工毛で光沢がある。 120℃以上の温度で焦げます。
毛質はどちらかというと柔らかい。 静電気には強くピリング(縮れ)が起きにくい。
高温に弱くドライヤーをかけると形状が維持しにくくなる。 |
高耐熱人工毛 |
耐熱温度が140℃~180℃の人工毛で光沢は少ない。 手触りは固い感じがするが毛は細め。
高温には強いが静電気で縮れる場合があり、ブラッシングは注意が必要。
ドライヤーやサウナ等で形状がくずれにくい。 |
新開発人工毛 (TS-1000) |
耐熱温度は130℃~160℃。 手触り感は柔らかく人毛に非常に近い。
静電気で縮れにくくブラシッングが楽。
見た目の質感も良く形状記憶毛でセットも簡単。 |
- ※ピリングとは人工毛の毛先が細かく縮れる現象のことです。
- ※この他にもいくつか人工毛はあります。
耐熱温度が高いほどセットは長持ちしますが一般的には縮れが出やすくなります。

- 光沢
- 人毛も最新の人工毛も今はほとんど変わらず、両方ともに自然です。
- 縮れ
- ・人毛は、ほとんど縮れません。
- ・人工毛は、使い方などにより縮れが出ます。
- 手触り
- ・人毛は自毛と変わらない自然な質感・手触りです
- ・人工毛は若干ごわつきがありますが、最新のものはだいぶ良くなっています。
- 乾き
- ・人毛は水分を吸収します。
- ・人工毛は水を弾くため乾きが早いです。
- 絡み
- ・人毛は製品によって絡みが出るものもありますが、当店の人毛は、絡みにくいものを使用しています。
- ・人工毛は絡みにくいです。
- 褪色
- ・人毛は少しづつ褪色するため、たまにカラーをするとよいです。
- ・人工毛はほとんど褪色しません。
- 自毛とのなじみ
- ・人毛、人工毛ともなじみが良いです。
・人工毛はある程度スタイルが決まってきます。
このように人工毛、人毛ともいろいろな特性があるため、最近ではそれぞれをお客様の髪質やスタイル、使用条件などを考慮しながら両方をミックスして使うこともしています。割合は個人個人に合わせて配分しています。
